我々の暮らしとゴミは切っても切り離せない関係です。
人が生存している以上、ゴミは確実に出るので、これに関しては人が生存している証であると言えます。
そんな人と密接な結びつきがあり、当たり前のように捨てているゴミは、ゴミ捨て場より回収作業を行った後、どういう風にして処理しているのでしょうか。
ゴミでも燃えるゴミ、燃えないゴミ、粗大ゴミ、資源ゴミというような種類があって、これらに関しましては全て異なる処理が施されております。このようなゴミが回収した後、どういったやり方で処理を行っているのかをご案内させていただきます。
回収作業後のゴミの行先は?燃えるゴミや粗大ゴミの処理法
燃えるゴミの回収以後
食べ残しもしくは紙クズなど、燃えるゴミはゴミ捨て場に集められた以後、ゴミ収集車を使って回収されることになります。
収集できたゴミは清掃工場、若しくは一度ゴミ運搬中継施設に持ち込まれ、清掃工場に持ち込まれたゴミは焼却場で焼却して、灰にすることになります。
それらの灰は最終処分場(または埋立処分場と呼ばれております)へ捨て置かれますが、単純に燃やして捨てるだけとは異なります。
一部の地方では、これと同時に発生した熱を温水プールの水を温かくするパワーとして活用したり、燃えカスや灰を溶いて道路やコンクリートの原料に利用したりすることがある訳です。
更に、地方によってはゴミ運搬中継施設に持ち込まれ、ゴミを異なった設備に運ぶケースがあります。
そちらの設備は生ゴミから肥料を作る設備で、堆肥化施設、飼料化施設、メタン化施設と言われるものが有り、それらで生み出された肥料は農業に利用されます。
不燃ゴミの回収以後
不燃ゴミも燃えるゴミ同様、ゴミ捨て場よりゴミ収集車で回収された上で、処理設備に運ばれるのです。
取り敢えずは不燃ゴミ処理設備に運ばれて、処置に悪影響を及ぼす物質や危険物を人間の手で選別します。
一例として、包丁や傘につきましては処理に悪影響を及ぼす恐れがあるため、そうした物を取り除くことが重要です。
この際、取り除いた包丁や傘は鉄類としましてリサイクルが可能となります。
その他鉄やアルミもリサイクルができるが為に、ゴミに紛れ込んで一緒になっているケースでは回収されることになります。
仕分けが完了した後は破砕機に因って入念に砕きます。
入念に砕かれた後、更に様々な機械を利用して、鉄、ガラスや陶器、アルミ等に区分されます。
不燃ゴミに混ざった小さな鉄やアルミを見過ごさないように区分けられ、リサイクルできる様に工夫がされています。
鉄の仕分け
電磁石と永久磁石を使用しての破砕磁選機により、不燃ゴミがある中から鉄類を抽出します。
こちらで抽出された鉄は、破砕鉄としましてリサイクルされることになります。
その他、風の力により鉄類と燃えるゴミを選別できる雑鉄風力選別機などを通して鉄が区分けられます。
雑鉄風力選別機によって抽出された雑鉄類も鉄類ということでリサイクルされることになります。
ガラス、陶器の仕分け
ガラス、陶器は不燃物精選機により区分けられます。
不燃物精選機は揺れと風の力を利用して、ガラス、陶器、燃えるゴミを区分けます。
こちらで区分けられたガラス、陶器は最終処分場で埋立処分となるのです。
ガラスは資源ゴミという形でリサイクルが叶いますが、一般の家庭ゴミから出るガラスは処分するとのことです。
どうしてかというと、ガラスはリサイクルの時に高温で溶かしますが、不純物が含有されていると、有害物質が生じる心配があるせいです。
アルミの仕分け
アルミニウムは磁石と風力を使うアルミ選別機で仕分けを行っております。
アルミニウムは磁石に吸着することや反発するわけがありませんが、高速回転する強力磁石だったら反発します。
アルミ選別機は、このような反発力を活かし、不燃ゴミの中に存在するアルミニウムを仕分けられ、破砕アルミとしましてリサイクルされることになります。
粗大ゴミのその後
粗大ゴミは外のゴミと異なって、予約制の有料回収で、事前に市区町村に連絡をすることが必要です。
引越しの際等粗大ゴミの対処で苦労したことを経験する人も大勢いるでしょう。
指定した回収日に、粗大ゴミを家の前に出しておけば、ゴミ収集車が収集してくれるのです。
回収後は粗大ゴミ処理設備へと運ばれ、先ずは手作業にて可燃系粗大ゴミと不燃系粗大ゴミに区分けされます。
例として、木製の家財道具が可燃系の粗大ゴミで、自転車等が不燃系の粗大ゴミになります。
その中には、利用できそうな物を修繕してリユースされることもあるでしょう。
リユースが困難である物は分解され、磁石によって鉄を抜き出し、アルミやガラスなどを除去します。
それより後、燃やせる物は燃やし、燃やせないものは最終処分場で処分されることになります。
資源ゴミのその後の活用方法
資源ゴミは再資源化ができるゴミになります。
その為、回収された物はリサイクルされることが殆どです。
ガラス瓶だったら、再び瓶として再利用がなされて、スチール缶であるのなら、スチール缶としまして再利用されること以外に鉄筋や鉄板にしても再利用されるケースがあります。
その他、アルミ缶やペットボトル、紙等々再資源化可能であるゴミは多く見られます。
こういった様に、ゴミの処分はいくつもの道筋を経て、リサイクルされているか最終処分場で処分されることになります。
可能な限りゴミがリサイクルされるように様々な技術が駆使されているようです。
しかしながら、そのような技術を活用してもなお、ゴミの問題は解消が難しいと考えられています。
近い将来、ゴミの問題から解放される日の為にも、沢山の人が意識してゴミを処分しなければいけないのです。
少してもゴミを減少する為にも、何をおいてもゴミの分別を心に留めるよう、是非とも考えてみていただきたいです。